牛島辰馬
¥135,000
W11.6cm・H17cm・D12cm
カヤ材・重さ560g
2009.4.18
2009年正月 牛島辰馬さん(1950年〜: 地図)を知る。
2009.3.16 福オニを注文
2009.4.18 完成(福オニ・夢と命名された)
昔の小学校の木の椅子みたいにして、オニの足の形も1ヶ所だけ変えてもらうことに。他の部分はお任せ。
オリジナルとはだいぶ感じが違う。
写真では実際に見たときのかわいらしさの半分も伝わらない。
実際には、やや橙色っぽい黄色ですが、光の強さや当たり方で見たときの色がかなり変わります。
足の裏はゴリラの足と思うくらい大きく、ビリケンさんみたいな感じ。
体形もこの写真の2倍くらいものすごくぷっくり。
ほっぺたと言い体形もピアニストの辻井伸行さんにそっくり。
鉄腕アトムに似ていなくもない。
頭のてっぺんの角の横は、やはり髪の毛だそうです。
宝珠(ほうじゅ)は橋の欄干の上についている擬宝珠(ぎぼし、ぎぼうしゅ)やお地蔵さんが手に持っているのも同じものだそうです。
2、3本の筋が入り先が尖っているのが宝珠で、丸い円珠よりもパワーが強く、願いが叶うのだそうです。
広辞苑によると、尖りの先に火焔をあげている。そのくらいパワーがあるということらしい。
オリジナルの写真(上)を見て欲しくなって注文した。
福オニはたくさん彫り出したそうです。やはり人気があるんですね。
井波彫刻(富山県)の中で珍しい創作系で、こういう味のある木彫は日本全国を見てもなかなか出会えない。井波彫刻の公式ページで初めて知った。他の彫刻師は伝統的な作品なのであまり魅力を感じなかったので、余計に、辰馬さんの作品は異彩を放っている。
ただ、作風に変化がないのがやや残念。価格も少し高め。
竹倫
¥45,000
W12cm・H18.5cm・D14cm
重さ 1kg・欅(ケヤキ)材
1999.11月
今まで見た招き猫の中で断トツにかわいい。
味がある。
ずっしり重い木彫というのも珍しい。
伝統的でもなく、写実的でもなく、かと言って、キャラクター的なアニメ顔でもないのがいい。ドラえもんに似ていなくもない。
1つだけ離れた肉球がちゃんと彫られているのも珍しい。
1999年11月に偶然立ち寄った井波の瑞泉寺近くのおみやげ店「いわくら民芸」(地図) で衝動買いした招き猫です。45000円もしたので、ちょっと迷ったのですが、こういうものはそのとき買わないと二度と出会うことがないということは、カワイ島(カウアイ島と言うのは間違いだと日系2世に聞きました。「かわいい」のカワイだよって教えてくれた。皆さんもお間違いなく。)で思い知ったので。
「竹倫 刀」という銘が彫られているのですが、井波彫刻の会員ではないようです。どんな作家か不明だったが、井波に工房がある熊谷竹倫さんらしいと知って、連絡が取れて2009年現在も活躍中とのこと。
でも、なぜ会員ではないのだろうか?
右手を上げたのは黒猫でした。お金を招きたいのはやまやまでしたが、この白黒の方がかわいかったので。黒毛の非対称さが良い。
身長18cmで結構大きいし、ちょうど1kgと重いので、もう少し小さい方が良いのにと、最初感じたものです。
瑞泉寺前の通り沿いで嗅いだ変なニオイ(普通の木のニオイとは全然違う)と同じニオイのする材ですが、今はもうニオイは抜けている。木の種類が何かずっと分からなかったのですが、つい最近、牛島辰馬さんにもらったサンプルから、欅(ケヤキ)と判明。首輪の鈴の部分と口の中は、ノミで彫ったままのため、ざらざらとして目の粗い材で、彩色なしで赤っぽい色をしている。ツルツルに磨かれた底はそれほど赤くなくて、印象は全然違う。